また、無駄なものを

 食べるという行為は、
命をつなぐことに他ならない。
しかし、その口に入れるものが、
もし美味しいものだったら、
さらに心も豊かになるだろう。
日々、食べるということが、単なる栄養摂取だけで
あったなら、やはり少し淋しい人生のような気がする。
そして、美味しい料理は
それにふさわしい器に盛り付けられるべきと思う。
見た目も大切。
飲み物を入れるものについても同様、
味に差が出てくる。
ワインには、やはりワイングラスがいい。
もちろん、旅の列車の中だったら
小洒落たワイングラスより、
逆にプラスチックの使い捨てカップの方が
旅情が増していい時もあるが・・・。

 旅のために買うか、買うまいか
迷っていたものをとうとう買ってしまった。
携帯用ワイングラス。
ステンレス製で割れる心配がなく、
カップ部分とステム(脚)が着脱可能で、
コンパクトに持ち歩くことができる。
スペイン巡礼の旅では、誰もが荷物を
軽くしろ、と助言する。
まあ正直、必要か必要でないかといえば
必要ないですよね。
しかし、そもそも、ギターなんてものを
担いで歩く人間にとって、
ワイングラスの一つや二つが増えたからといって、
どうということはない・・・。
1年に200キロ歩く分割巡礼(全長800キロ)も
いよいよ今年で4年目の最終回。
終着地のサンティアゴ・デ・コンポステーラに
たどり着く算段はできた。

 ステンレスのグラスに冷えたワインを注ぐと、
うっすら霜をまとった感じがなかなかいい。
旅のために買ったが、意外に気に入って
最近の家飲みは、もっぱらこのグラスになってしまった。

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