ヘッドライト

 スペイン巡礼の旅では意外とヘッドライトが役立つ。
ぼくの旅するスペインの秋は日没が遅いぶん、
夜明けも遅い。
毎日20〜30キロ歩きますが、
無理せず日の暮れる前には
アルベルゲ(巡礼者用の宿)にチェックインする。
ヘッドライトが活躍するのは専ら朝。
アルベルゲの寝室の多くは
無骨なパイプベットが数台あり、
男女問わず、いろんな国の人々が寝るような場所です。
起きる時間も人それぞれなので、早く起きた人間が
自分勝手にその部屋の灯りをつけたりすることはない。
暗闇の中、一晩お世話になったベットをきれいにして、
荷物を抱えて、そろりそろりと食堂へ。
食堂では、まだ寝ている人の迷惑にならないから
早く起きたグループは電灯をつけ、
出発のための身支度を静かにしている。
7時に出発するとして、6時に起きても
寝室は真っ暗。
こんな時、両手の使えるヘッドライトはピンポイントを
照らすことができ、便利だ。
(忘れ物がないよう気をつけなくては)
さらに、準備を済ませバックパックを背負い、
外に出てみれば、朝7時でも
まだ深夜と変わらない。
巡礼の道を正しく行くには、路上や壁や石に無造作に
書かれた黄色い矢印を頼りに歩かなくてはならない。
暗闇の中を歩いていては、これらの矢印を
見失う危険性があるから
ヘッドライトがあれば、やはり安心だ。