スペイン 巡礼の道を歩く 4
(ラバナル・デル・カミーノ~
サンティアゴ・デ・コンポステーラ)
2019年秋、”スペイン巡礼の道を歩く”第4弾!
いよいよ、全長800キロの巡礼路を踏破。
目的地「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」まで、
ギターを弾きながらの旅。
1日目 マドリードへ(機中)
10月17日17:15分、成田空港から
キャセイ・パシフィック航空機に搭乗する。
トランジットは香港、
そしてスペインのバラハス空港(マドリード)に
翌朝8:50分に到着予定。
巡礼のリスタート地点、
ラバナル・デル・カミーノまでは バラハス空港から、
高速バスでアストルガまで行き、
さらにローカルバスかタクシーに
乗らなくてはならない。
(バラハス~アストルガ間330キロ、
アストルガ~ラバナル間20キロ)
飛行機の映画コンテンツはなかなか、
充実していたが、 以前にも見ていたクイーンの
映画「ボヘミアン・ラプソディ」をまた
2回も見てしまった。 スペインは遠い・・・。
2日目 ラバナル・デル・カミーノへ
バラハス空港
バラハス空港到着予定は8:50分でしたが、
1時間ほど遅れてしまった。
おかげで、ちょうどタイミングがいいと考えていた
10時発のアストルガ行のバスは逃してしまい、
次の便の13:45分まで待たなくてはならない。
まあ、バラハス空港で時間をつぶすのは、
いつものことだ。
カフェに行って、これもいつもの行動パターン。
迷わず、生ハムのボカディージョ
(スペイン風サンドイッチ)と
カフェ・コン・レチェを注文。
これで、スペインに降り立った実感が、
力強く湧いてくるのだ。
13:45分、アルサ社のバス(38ユーロ)は
定刻通り出発。 曇り空だったが、走っているうちに
青空の面積も増してきた。
アストルガまでは330キロもある、
到着は18時過ぎ。
バスはあきらめ、タクシーに乗り、
行先をラバナルと告げた。
(料金は乗る前に交渉し、25ユーロ)
19時、日本を出発してから34時間・・・、
やっと今回の旅の大切な地にたどり着いた。
前回の巡礼の終着地、
つまり今回の再開の場所、 ラバナル・デル・カミーノ。
アルベルゲ・ピラール
去年、巡礼最後の夜を過ごした
アルベルゲ(巡礼者用宿泊施設)、
「ピラール」のベットは空いていた。
クレデンシャル(巡礼手帳)と
パスポートを提示し受付をすませ、
人種の坩堝である寝室のベットに
寝袋をセッティング。
そして、シャワールームへと。
長時間の移動で疲れたので夕食は、
アルベルゲに併設されたバルで簡単にすませ、
ワインを少し飲んで眠った。
イエスは”最後の晩餐”で弟子たちの前、
パンを取り「これがわたしのからだである」といい、
杯を取り「これがわたしの血である」と、言った。
血であるから、たぶんその杯には
赤ワインが注がれていたのだろう。
それと関係があるのかわからないが、
ここスペイン巡礼路を歩きながら、
バルやレストランに入って、
ワインを注文したら、白か?赤か?などの
問いは皆無だ。
巡礼者用メニュー(格安コース料理)なるものを
頼んでもハーフボトル以上はあろうかという
デキャンタになみなみと入った赤ワインが
有無をいわせず、各自に運ばれてくることになる。
素晴らしい国だ・・・。
3日目 モリナセカへ
6時に起きて、身支度し、7時。
いよいよ巡礼を再開できる喜びを胸に抱きつつ、
アルベルゲの扉を開けたら、
弱い雨が降り出した。
天気予報を見たら、1日中雨マークだったので、
バックパックと、バックパックに
くくりつけたギターにそれぞれ、
レインカバーを装着。
そして深呼吸、気を取り直して、
メセタ(乾燥大地)を濡らす雨の中へと、
その一歩を踏み出した。
ラバナル・デル・カミーノは標高1.150m。
ここからイラゴ峠を10キロ登り、
1.515m地点にある
この巡礼路で最も高いとされる
鉄の十字架(Cruz Ferro)を目指す。
その後、急な下りを15キロ歩き
今日の目的地である
標高590mのモリナセカへ。
雨は止むことはなく、時折強くなり、
森は霧に包まれていた。
9時にフォンセバドンのバルで朝食をとり、
10:30分、鉄の十字架までやってきた。

鉄の十字架
ここからは、ひたすら下り坂。
アセボという町で13:30分、
パエリアとビールの昼食をとるが、
雨は一向にやむ気配がない。
モリナセカへの山道はほとんど、
ちょっとした渓流下りみたいなものだった。
トレッキングシューズはずっと水に浸ったまま。
雨にうたれる日 |
モリナセカに到着したのは17時。
洗濯機の空くのを待ちながら、 4日目 カカベロスへ
モリナセカに到着したのは17時。
洗濯機の空くのを待ちながら、 4日目 カカベロスへ 初日は一日中雨の上、
7時半に出発、 2時間歩いてポンフェラーダに到着。 ![]() ポンフェラーダ 24キロ歩いて、
5日目 ベガ・デ・バルカルセへ ![]()
![]() 牛のいるアルベルゲ フラットな道が続き、
小さなスーパーに行くと生肉の
今日は過酷な峠を登る日。 秋のスペインの夜明けは遅く、 ![]() やがて、夜は明け 2時間近く歩いて、 ![]() ガリシア州の石標 12時半にオ・セブレイロに到着し、 100軒のアルベルゲがあれば、
7日目 トリアカステーラへ
今日の出発地は峠のほぼ頂上地点。 ![]() 4年連続、スペイン分割巡礼の旅で、 ぼくの大好きなスペイン料理の1つに ![]() サフランの花 この日はほぼ下り坂をいく日だった。
8日目 サリアへ スペイン巡礼旅の喜びは、たくさんあります。
薄曇りの朝。8:00にアルベルゲを出発する。 ![]() 寄付制の休憩所 11:45、サモスという村で昼食をとり、 ![]() 七面鳥を焼いた アルベルゲのキッチン事情も様々。 9日目 ポルトマリンへ 素晴らしい青空の日。
今日の道程は22キロ。 ポルトマリンの歴史も古く、
何が、この橋を恐ろしく感じさせたか・・・。
10日目 パラス・デ・レイへ 8:00に出発する。
巡礼の旅を再開してから1週間経過。 25キロ歩いて、パラス・デ・レイに
11日目 リバディソ・ダ・バイソへ 8:00出発。曇り空だが時折、青空も現れる。
メリデの手前、 茹でたタコに、オリーブオイルと 25キロ歩いて、
12日目 オ・ペドロウソへ 今日の目的地は、最終目的地である ![]() 今まで、4回に分割して全長800キロの ![]() 発音について。 明日は、とうとう足かけ4年の 15時、オ・ペドロウソの
13日目 サンティアゴ・デ・コンポステーラへ 朝、目覚めるとあいにくの雨模様。
バルで休憩をとりながらも、 最後のなだらかな丘陵地帯を下っていくと、
![]() 4回に分割してきたスペイン巡礼の旅800キロ。
大聖堂の前にあるパラドールの脇にある
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