闇を歩けば

 スペインの秋の夜明けは遅く、

朝7、8時くらいでも真っ暗。

今日は7時前に、アルベルゲを出発したが、

次の町までの2キロの山道は、外灯や家の明かりは

一切なく、真の闇だった。

頼りは自分のヘッドライトのみ。

こうまで、暗闇にすっぽりと飲み込まれてしまうと、

自分が今、坂道を登っているのか、

平地を歩いているのかさえ、わからなくなる。

8時半過ぎ、やっとあたりが明るくなってきて、

はじめて自分が山を登ってきていたことに気づいた。

2019.10.22