クラシックギター、弦の交換時期


 時々、生徒さんから

ーどれくらいの頻度で弦を交換したらいいですか?

と、いう質問をうけます。
正直、これは弾かれた時間量によるので、
単純に数週間に1回、数か月に1回などといえるものではありません。
張り替えてから、だいぶ時間がたっていても
あまりギターが弾かれていない場合は、替えなくていい。
逆に、張り替えてあまり時間がたっていなくても、
その間めちゃくちゃ練習したなら、数日でも弦はへたって、
交換時期をむかえる。
ぼくがギターを演奏していて
張り替えたくなるタイミングは
”弦が死んできたなあ”・・・と感じてきたとき。
(弦が伸びきって、張りがなくなり、
音の立ち上がりも遅くなってしまった状態)
エレキギターの細い1、2弦などはチョーキングすれば、
演奏中でも切れてしまうことがある。
これは演奏不可能ということなので、素早く弦を新しいものに
張り替えなくてはならない。
それに比べてクラシックギターは演奏中に切れるということは
ほとんどないので、交換時期の判断はプレイヤー各自の
聴覚、弾いた時の感覚にまかされています。
(最近、弦も値上がりしているので、経済事情との
折り合いも悩ましい・・・)

 弦が古くなり、伸びきれば、
チューニングが狂いにくくなるというよい側面もありますが、
なぜ張り替えるかといえば、やはり
”張り替え直後のあの快感を味わいたい!”
の一語につきます。
新しい弦特有の”パーンッ!”という音の立ち上がりは
魅力的。
ギターを弾くのがより楽しくなる。
そして、本番前ももちろん張り替え時です。
この直前の張り替えタイミングも人によって様々でしょう。
当日、前日、2日前、etc。
エレキギター弦は張り替え直後から音程の安定はかなりいいのに対して、
クラシックギターのそれはやや時間を要する。
当日の張り替えは、かなりリスキーなので、
ぼくは前日か、2日前にしています。
(本番までそのギターでどれくらい弾き込むかを逆算して)

 クラシックギターの弦はほとんど切れない、と書きましたが
それで思い出した昔の話・・・。
深夜、寝ていると雷に打たれたような大音響で目を覚ました。
暗闇の中で何が起こったのかわからない。
灯りをつけたところ、どうやら飛行機や隕石が落ちたわけでもなく、
爆発事故のようなことでもなく、自分の無事は確認できた。
部屋を見渡すも、異常は見られず
あれは夢だったのだろうかと、首をひねっていたら、
やがてそれが判明した。
部屋の隅にあったクラシックギターの6弦が切れていたのだ。
突如、なんの前触れもなしに大音量を発して切れる弦。
物理的には、じゅうぶん起こりえることでしょうが、
深夜の睡眠中には、これはかなり驚きますよ、きっと。