グラナダ

 今年も、早くも師走となってしまいました。
コロナのせいで、去年も今年もとうとう
1度も海外へ行けませんでした。
旅は、出発前の準備期間もやることが色々あって
それも楽しいものですが、
旅に出てしまえば、非日常の連続の中、
次第に心や身体がリセットされるような気がして、
ぼくにはやっぱり旅が必要だ。
来年こそは、なんとか旅したい・・・。

 ヨーロッパの西の果てにスペイン
(イベリア半島)があります。
さらにそのイベリア半島を南下すれば
アンダルシア地方。
白い壁の家々と、輝く地中海の
コントラストが眩しく、
その海岸線はコスタ・デル・ソル(太陽の海岸)と
呼ばれる。
ジブラルタル海峡を挟んで、アフリカ大陸まで
なんとわずか14キロという距離にも位置します。
まさにヨーロッパの終着地。

 イベリア半島の多くの場所を旅しましたが
アンダルシア地方でのレンタカー旅も忘れ難い。
このアンダルシア地方の都市の1つに
グラナダがあります。
国土回復運動(レコンキスタ)のイスラム教最後の
砦であったアルハンブラ宮殿のある都市です。
アルハンブラ宮殿は今なお、シエラ・ネバダ山脈に
抱かれながら美しくあり続け、
中世の夢の名残りを色こく守っています。

 様々な文化や人種が交錯し、
フラメンコもこの地で生まれました。
スペインの近代の作曲家、アルベニスも
このグラナダをこよなく愛したそうです。
アルベニスは、ギターのための曲は
書きませんでしたが、
多くのピアノ作品にフラメンコ的要素や
ギター奏法の要素を盛り込んだことは
明らかです。
今回、演奏した”グラナダ”。
(もとはピアノ曲)
目眩くような転調が続きますが、
そこには必然性と美しさが同居し、
ギターを弾きながら、なんだか彼の地を
旅しているような気分になります。