恐るべし、北海道の食文化

 食欲の秋かと思いきや、それもすっ飛ばして
いきなり冬が、やってきたような寒さ。
そんな折、スーパーで立派な大根が
1本148円と安かったので
見過ごすわけにもいかず、
迷わずカゴに放り込んで、おでん作りとなった。
大根の皮を剥きながら、
18歳で北海道から上京(家出?)して
以来、東京との食文化の違いに少なからず
驚いたことを思い出していた。
母の作るおでんの出汁の色は醤油でどす黒かった。
初めて出会った透き通る東京の出汁は、上品で
それまで北海道で食べていたおでんが、なんとも
野暮ったいもののように感じられたものです。

 故郷の北海道は、寒い土地柄か
料理の味付けはだいたい濃いような気がする。
寒いから皮下脂肪を蓄えるため
脂肪分を多く摂取するという説も
聞いたことがあリます。
母の料理は、関東に比べてやはり
油、砂糖、醤油などかなり多めだと思う。
極め付けは、納豆の食べ方!
子供の頃、我家の納豆といえば、
納豆数パックをドカドカと大振りの丼に投入し、
卵、醤油、そして大量の砂糖を加え、
豪快にかき混ぜて、そこから各自、
ご飯にのせて、わしわし食べていた。
納豆に大量の砂糖です(少量ではない)。
今では、考えられません・・・。
しかし、幼少期の刷り込みとは恐ろしいもの。
それが納豆のノーマルな食べ方と信じていました。

 さて、東京にやってきて同年代の人たちと
寮での共同生活を始め、彼らと食卓を囲むようになった。
そこで彼らの納豆の食べ方をチラと盗み見たら、
なんと醤油とカラシ(あれば刻み葱程度)
だけというシンプルなもの。
正直、そんな納豆の食べ方はやったことがなかったけど、
試しに真似をしてみた。
・・・、こっちの方が美味しいじゃん。
というか、これで18歳にしてやっと納豆本来の味を
知ったわけです。
以来、納豆に砂糖などという食べ方はやっていない。
恐るべし、北海道の食文化。
うちだけの食べ方だったのだろうか?
とはいえ、母がいきなり発明した食べ方でも
ないだろうし、そのような食べ方に至った
潮流や、地域性といったものは間違いなく存在したはず。

 北海道の食文化をかるくディスってしまったが、
もちろん他の追随を許さない美味しいものも
たくさんある。
魚介類、農産物、ラーメン、ジンギスカン、etc。
ジンギスカンひとつとっても語り出したら、
止まらなくなってしまう
北海道パワーソウルフード。
またの機会に譲ろう。

来月(11/28)は、久しぶりに教室で
ミニ講座・ミニ演奏会をやります。
演奏の場にもご利用ください。